焼昆布(水出し)グルタミン酸抽出データ
焼成加工昆布パフからのグルタミン酸溶出では、常温水と温水の抽出効率はほぼ同じで、水出しの抽出時間も15分で十分であること、そしてその濃度は”真昆布のそのまま”を使う場合の2倍以上であることが明らかになった。
武藤 徳男(むとう のりお)
略歴
1977年3月 大阪大学大学院薬学研究科博士課程修了(薬学博士)
1977年~1998年 城西大学薬学部・岡山大学薬学部・大阪大学薬学部
1998年~2015年 広島県立大学生物資源学部教授および県立広島大学生命環境学部教授(2005年県立大学統合)
〔この間、大学院生命システム科学専攻長、生命環境学部長、理事・副学長(研究・地域貢献・国際交流担当)を歴任〕
2017年4月 広島修道大学健康科学部(健康栄養学科)教授、現在に至る
専門分野
生理化学(生理活性物質)・生化学・食品科学(機能性、酵素変換、食品開発)
現在の主な研究テーマ
・生活習慣病の予防・治療をめざした天然資源由来生理活性物質の探索と開発
・食品の有する機能性の科学的評価と高機能性食品の開発
・神経細胞の修復・再生を制御する新規物質・技術の開発とその応用
・安定型ビタミンCの酵素合成および免疫賦活・脳機能賦活作用の解析
公的活動
食品機能開発研究会(広島県) 会長 2003年7月~2008年3月
フードテクノひろしま 顧問 2008年4月~2014年3月
ひろしまベンチャー育成基金 評議員・理事 2007年4月~2013年6月
プロフィール
安定型ビタミンCの世界初酵素合成法の開発と商品化をはじめ、生活習慣病の予防効果が期待される食品の機能性研究や新たな地域特産品の利用・加工に携わっている。その中で、県内の公設試や食品関連企業、大学研究者と連携して、新たな食品機能開発研究会を組織し、広島県産のものづくりを実践している。これまでに柑橘(レモン、ゆず)や野菜(葉、芋)、穀物(玄米、ハト麦)、油(エゴマ)などの機能性研究を行い、未利用資源の有効利用にも関心を広げている。