甘酒とは?甘酒ってお酒じゃないの?!【甘酒の種類】
突然ですが、甘酒と聞くと何をイメージしますか?
甘酒といえば・・「神社で振舞われる甘酒」「冬に飲む飲み物で、体を温めてくれる飲み物」「甘酒といったらお酒」とイメージされる方がいるのではないでしょうか。
実は甘酒には大きく分けて2種類あります。
①酒粕(さけかす)甘酒
②米麹(こめこうじ)甘酒
何が原料になっているかで、アルコールが入っていたり、入っていなかったりが変わります。それではこの記事でそれぞれの違いについてご説明していきます。
■目次
1. 甘酒の種類とは? ①酒粕(さけかす)甘酒 ②-1. 米麹(こめこうじ)甘酒:米+米麹+水 ②-2. 米麹(こめこうじ)甘酒:米麹+水 2. 米麹の中でも栄養価が高い種類の米麹甘酒とは まとめ |
1. 甘酒の種類とは?
①酒粕(さけかす)甘酒
酒粕・砂糖・水から出来ています。
酒粕とは日本酒を作るときにつくられます。そのため、酒粕を使用した甘酒にはアルコールが含まれます。しかし、市販されている酒粕甘酒はアルコール1%未満なので法律上は酒類ではなく、清涼飲料水となっています。
酒粕はコレステロールが上がるのを抑制する効果や、健忘症予防効果などがあると言われています。酒粕は飲むだけでなく、酒粕のフェイスパックや、酒粕のフェイスマスクとしても人気があります。
②-1. 米麹(こめこうじ)甘酒:米+米麹+水
米・米麹・水からできています。
米麹とお米を熟成発酵して作られるため、米麹甘酒にはアルコールは含まれていないのが特徴で、米麹甘酒は飲む人を選びません。赤ちゃんの離乳食にも最適で、妊娠期や授乳中の方も飲んでいただけます。
米麹の発酵によりブドウ糖やアミノ酸を作りだしています。これらの成分は病院で打つ点滴に含まれる成分とほぼ同じなので、「飲む点滴」と言われています。例えば、病院で打つ点滴ソリタ-T3号輸液にはブドウ糖が含まれています。
点滴よりも優れている点は、米麹に含まれる「グルコシルセラミド」が腸内細胞を活性化させてくれます。米麹甘酒は便通改善にも役立つと言われています。
②-2. 米麹(こめこうじ)甘酒:米麹+水
米麹と水からできています。
前項の米麹甘酒同様、アルコールが含まれていないのが特徴で、違いは米麹とお水だけで、甘酒ができるという点です。ただし、米を使っていない分、栄養素や効果が、米を使用した場合と比べると弱くなります。
最大のメリットは、甘酒を作るのに時間がかからず、手軽に作ることができ、気軽に甘酒を楽しめるという点ではないでしょうか。
2. 米麹甘酒の中でも栄養価が高い種類の米麹甘酒とは
米麹甘酒は水・米・米麹(または②-2.米麹・水)からできているのは、おわかりいただけたかと思います。米麹は蒸したお米に麹菌というものを混ぜ、発酵させたものを米麹と言うので、「家にある白米でできる!」のですが、玄米や黒米で作る米麹甘酒の方が栄養価の高い甘酒を作ることができます。
しかし、栄養価が高いとはいえ、わざわざ玄米や黒米を炊いてお粥をつくり、甘酒のためだけに買うのは面倒という場合は「焼玄米フレーク」「焼黒米フレーク」を使うと、簡単に自宅で酵素の生きた食べる生甘酒を作ることができます。
プレタス玄米は生の玄米と同様ビタミン群も食べられる状態で残っています。
エビデンスにリンク!(武藤先生)
まとめ
甘酒は1種類ではなく2種類あり、材料が酒粕なのか米麹なのかで、アルコールを含むかそうでないかで、飲める人が分かれます。
米麹甘酒には、「米・米麹・水」を使うものと「米麹と水」だけで作れるタイプがあります。
そして、玄米と黒米で甘酒を作ると、白米よりも栄養価の高い甘酒を作ることができます。
いかがでしたか?甘酒だけで飲むのが苦手という方は、フルーツと一緒に食べることでスイーツ感覚で楽しんでいただけると思います。色々なアレンジを楽しんで発酵ライフを楽しんでみてくださいね!
【参考文献】2019年5月24日時点
1)日本醸造協会誌 = Journal of the Brewing Society of Japan 健康と美容に貢献する「酒粕」の成分
2) ソリタ-T3号輸液